ヌクレインとヌクレオチド 補足
前の記事では、他のページにも同じ訳語の問題が見られることに気づいていなかったので補足する。
ヌクレインとヌクレオチドー『千のプラトー』 - 思想の読み書き
「本質的なのは、核蛋白質複合体のシークエンスの線形性である」
『千のプラトー』
上 132ページ
ここで、核蛋白質複合体には、ヌクレインとルビが振られている。
原文は次の通り。
L'essentiel, c'est la linéarité de la séquence nucléique .
p.77
文脈的に、nucléique (細胞核の、という意味)を、ヌクレイン( nucléine )と訳さなけれならない理由は無いと思われる。
同、133ページ
「核蛋白質のシークエンス」も、同様に、原文は
L'alignement du code ou la linéarité de la séquence nucléique marquent ....
p.78
nucléique である。
なお、次のサイトでは、séquence nucléique を、séquence nucléotidique と同義としている。
Synonyme séquence nucléique | Dictionnaire synonymes français | Reverso
内容的には、核酸の塩基配列について、線形性を問題にしている文という事で間違いないだろう。